スポーツ自転車と、車(特にタクシー)の事故は確実に増加しているようです。(絶対数が増えているからね)
自分も、「そんなの自分には縁がねえよ!」とか思っていた一人ですが、突然事故に巻き込まれてしまいました。今回の経験談と、行った対処をまとめておきます。 こちらも、いつか誰かのお役に立てれば幸いです。 === <事故の状況> 片道1車線の道路で、タクシーの後ろを走行していたところ、客を見つけたタクシーが左側に寄せ、そのまま急停止・ドア開け。約25km/hでドアに衝突。左側に倒れました。 === あくまで、この事例の場合でまとめます。あとは、応用して頂ければ幸いです。 ■まずどうしたらいい? とにかく、相手が逃げることを警戒しましょう。車に乗っているのであれば、外に出てもらって下さい。躊躇するようなら、ナンバーを撮影するか、控える。 降りてきたら、即警察を呼びましょう。自分に非がないと思ったら、絶対に謝ってはいけません。 また、相手が色々言ってくる場合もあると思いますが、とにかく警察にゆだねましょう。警察を呼ばない場合、こちらに過失がなくても罰せられます。 到着までに、名前や連絡先、住所を交換しましょう。 ■警察が来たら 大抵、近くの巡査さんが先に来ます。交通課の隊員さんたちが来るまでに、いろいろ質問されます。怪我がひどく感じなくても、痛いところがなくても、救急車を呼んでもらいましょう。それで、人身事故扱いは完了します。また、痛みがなくても、後で様々な所が痛み出します。自分の為にも、事故処理のためにも大事です。 後で、供述書を書きに、管轄の警察署へ行くことになります。(無論動ければですが)どこに行くことになるかしっかり聞いておきましょう。 ■自転車はどうなる? 救急車で運ばれる場合、装備品・携行品は持っていきます。しかし、基本的に自転車は現場に残されてしまいます。それでは困るので、交通課の方たちに相談しましょう。今回の場合は、カギをつけて管轄の警察署に預かって貰えました。 ■病院へ 医師の診察を受けた上で、診断書を書いてもらえます。帰りは、大丈夫ならばそのまま一人で帰ることになりますよ。(私の場合、チームジャージで大変恥ずかしい思いをして帰りました。)診断書は、一応コピーを取っておきましょう。 保険が利かないので、万単位の金額を請求されます。 後で、相手方に請求してもいいのですが、払えない旨を告げれば、書類を書くことでその場での支払いは免れます。たいがい、トレーニングの時あまりお金は持ち歩きませんしね。 ■警察へ 事故の相手と、早ければ保険屋、もしくはタクシーの渉外担当は警察で待っています。もう少し待ってもらって、先に供述書です。といっても、質問に答えるのみです。 相手の供述と矛盾がないかを確かめるものでもあるので、ウソはついてはいけません。しかし、自分に過失がない場合、はっきりと主張しましょう。 その後、今回の場合はタクシー会社の渉外担当と話しました。今回はその場で、10対0の過失を相手が認めました。(基本的には専門の本があり、それに基づいて過失割合を計算します。)今回は、ドア開け、幅寄せ、後方未確認など、相手方が10:0以上の過失になります(笑) 診断書は、警察に提出します。 また供述書の最後で、相手の行政処分を望むかを尋ねられます。相手の態度によって決めても良いし、条件付きにして、相手との交渉に使っても良いでしょう。 === 今回の場合、自転車を引き取ったあと、購入店でもあり、先日知り合ったしんごくんが働いているY's新宿カスタムへ自転車を運びました。相手の車で運んでもらえました。 そこで、見積もりの依頼を出しました。 スポーツ自転車の事故の場合、基本的に全損扱いです。 携行品、装備品も含め、ついているパーツはすべてもう使えないものとして見積もりが出ます。 これは各パーツ、スポーツ走行~レースレベルの負荷を掛けた際、一見損害がないものでも、わずかな歪みやヒビなどで、本来の性能を発揮できなくなることがあり得るから、と認識しています。これは、相手方はまず知らないと思った方が良いです。しっかりその旨説明出来るようにしておいて下さい。 一日預けて、後日自転車は取りに行きました。 === ■自分の保険屋に連絡 そうすると、書類が送られてきます。過失が0の場合は結局意味がないので、交渉を代わりにしてもらっても、自分でしてもいいです。 ■相手方と交渉 元気な場合、自分で相手方にさっさと連絡しましょう。とにかく大事なのはイニシアティブを取ることです。今回は相手の保険屋が代理交渉をしてくれないところだったらしく、タクシー会社の渉外担当と直で話しました。 ポイントは以下の通り。 ●過失割合 前述のとおり、ケースにより決められています。ここが揉めるようでしたら、専門家(保険屋さん)にゆだねた方が妥当でしょう。今回は100%の過失を相手が認めました。 ●慰謝料 事故から完治までの日数の半分、もしくは通院日数の少ない方×\4200となります。 入院の際などはわかりません。 ●物損示談 見積もりを提出(事前に郵送するケースがほとんど)しておきましょう。 たいがい、相手方はこう言ってきます。 <例> ・スポーツ自転車の耐用年数は5年。 ・○年使用しているから、減価償却で○○%の資産価値。 今回の場合は、フレームが2年だから総額の40%だと。絶対に認めてはいけません。明確な決まりがないからです。 ・パーツごとに使用年数が違うこと。 ・一つ一つパーツを選んで組み立てるカスタム車が普通であること。(完成車で買っていても、です!) ・減価償却後の額では新しくバイクが組めないこと。 ・前述のとおり、事故後に再利用できるパーツは無いということ。 ・見積全損額の99.7%まで出た事例があること。 ・もしも全損が認められない場合、パーツを再利用した場合、万が一それで事故や怪我をした責任問題を追及すること。 この辺りから押しましょう。私の場合は、以上を理由に見積全損額の95%ならば示談に応じる旨を告げました。こちらが必ず落とし所の示談額を出しましょう。 ●仕事の損害 事故のせいで仕事を休んだ場合などは、それを全額請求できます。私のように個人事業者の場合、非常に複雑な請求になります。今回はけがも軽かったので、あまり無茶は言わず、物損額の請求に集中しました。 ●交通費・通院費 請求すれば全額出ます。 ポイントは、同意書を作成しておくことです。 ●上記の請求額はいくらになるのか ●いつまでに、どんな方法で支払われるのか ●支払われない場合、どうするのか など、こちらが積極的に書類を作って、相手にサインしてもらいましょう。 妥協は禁物です。でも、無茶はだめです。ビジネスライクに行きましょう。 支払をのらりくらりと逃れる会社もあるので、こちらの書類にサインさせることは非常に大事です。 示談が済めば、示談確認書類が送られてきます。 自分の場合、 ●物損の全損額の95% ●慰謝料 ●仕事の実損分 ●交通費・通院費 を払ってもらう内容。15日後の今日にすべて支払われました。 さて、少しは参考になったでしょうか?相手を信用しすぎないこと、イニシアティブをとることが肝心です。 しかし、加害者になったら怖いですね・・・。
by redboot
| 2009-10-30 23:03
| その他
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